『小さい逃亡者』神戸1966年 日ソ合作映画
上映日時 : 2012年12月02日(日)13:00開場 14:00上映
上映会場 : 神戸朝日ホール4F
チケット代金 : 1,000円(前売りについては下記までご連絡ください)
問合せ先 : いりえのほとり(牛塚) 078-291-0031 / info@irie-hotori.com

(あらすじ)
両親を失いヴァイオリン弾きの叔父に育てられている少年健ヴァイオリンと絵に非凡な
才能を見せていた。ある日酔いつぶれた叔父に「父親はモスクワで生きている」と聞かさ
れモスクワに行くことを夢見るようになる。そんな時ボリショイサーカスが来日し、健は
道化師のニクーリンと出会う。モスクワに連れて行って欲しいと頼み込む健。ニクーリン
は健にロシアの人形マトリョーシカをプレゼントし「この人形に願い事をすると叶うんだ
よ」と教える。ニクーリンがロシアへ帰る日、言葉が正確に伝わらないため健はニクーリ
ンと行き違いに。何とかロシアの貨物船に忍び込んだものの船員に見つかってしまう。
役人とともにモスクワへ向かうことになったが途中で迷子になってしまう。そこから健と
ソビエトの人々との暖かい交流が始まる。長い長い旅を終え、健はレニングラードへ。
そこでニクーリンと再会し、ついに父親の手がかりを得る。そこで待っていた答えとは。

角川映画


角川映画
(感想)
1966年の日ソ合同作品。始めてこの映画を知ったのはロシアの友人の映画好きのお母様が私の仕
事を知り、マトリョーシカや民芸に関する映画をたくさん教えてくれたことからでした。彼女は
特にこの日ソの映画を勧めてくれたのです。マトリョーシカに願いを込める・・・というエピソ
ードの元になったお話です。興味はそれだけではありませんでした。当時ソビエトでの撮影、完
成後の日本での上映の反応。社会的な背景だけでも大きな意味のある作品ではないでしょうか。
ストーリーとしては少年が遠い遠い異国へ一人で父親を探しに行くという単純かつ壮大な内容で
すがその行程での人々とのふれあいや素朴さが心にしみます。結果を求めるだけでなくそこに行
き着くまでの物語に引き込まれるソビエトと昭和らしいゆったりとした生活臭のある空気、物事
をじっくりと考えさせられる映画展開が最高です。ここに出演している面々も見逃せません。
監督をはじめ俳優人も昭和を代表する役者ばかり。個人的にはサーカスの道化師ニクーリ
ンには度肝を抜かれました。あのニクーリンだ!今は亡き人となってしまいましたがロシ
アで道化師といえばニクーリンというほどサーカスの象徴的な存在です。1966年のレニン
グラードが映し出されます。今よりも美しい?と思わせるほど洗練されていて一見の価値
があります。ストーリーに、ソビエトに、昭和に、キャストに、いろいろな面からこの映
画を楽しんで欲しいと思います。DVDにもなっていないのでぜひこの機会を逃がさず見て
欲しいと思っています。12月2日神戸でお会いしましょう!・・・・・・・
(いりえのほとり 牛塚いづみ)

角川映画

(キャスト)
脚本 : 小国 英雄 * エミール・ブラギンスキー
監督 : 衣笠 貞之助 * エドワード・ボチャロフ
出演者 : 稲吉千春(少年健)
・・・・・宇野重吉(おじ)
・・・・・宇津井健(学校の先生)
・・・・・船越英二(ソビエト在住邦人)
・・・・・京マチ子(施設の園長)
・・・・・太田博之(20歳の健)
・・・・・安田美千代(20歳の道子)
・・・・・ユーリー・ニクーリン(道化師ニクーリン本人)